真言宗 駕龍寺


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コラム

仏事ミニ知識 Volume1

一部を除く仏教徒の多くのご家庭では、法事・お盆・お彼岸・御命日と仏様のために御霊供膳(おりょうぐぜん)を作られる機会が案外多いものです。ここでは、御霊供膳の基本的な供え方についてお話します。

 

仏事ミニ知識 Volume1

 

手前左側の「飯椀」にご飯を盛り上げ、右側のひとまわり小さい「汁椀」に、”おすまし”かみそ汁。向こう側の左、ひらたい「平皿(ひらざら)」には野菜の煮物を三品程度。向こう右手のおチョコによく似た「猪口(ちょこ、または、いのくち)」には酢の物か香の物を、中央の、底の深い「壺(つぼ)」には煮豆類または合え物等をお供えします。

材料は、原則として精進料理ですが、動物性の肉・魚はもちろん、にんにく・ねぎ科のものは避け、汁物についても出汁は鰹節や煮干しを使わずに、昆布や椎茸で取ります。
 

また、料理全般にいえることでしょうが、目で見た美しさも大切な要素ですので、真ん中の「壺」には色をおさえたものを、右はじの「猪口」には 色のきれいなものを使うとよいでしょう。このお霊供膳の組み方は、地方や習慣によっても違っていて「壺」と「猪口」を置き換えたものも多いようです。

実際にお供えする時には、ご飯とお汁の面を奥(本尊様や位牌)に向けてお供えします。御膳を二つ用意した時は大きい方(本尊膳)を向かって右に、小さい方(精霊膳)を左側にお供えします。

 

御霊供膳をお供えするときの注意
◎ 箸は仏様の方を向くように置く(割り箸の場合は袋から出して割っておく)
◎ 器の蓋は使わない(お茶湯の蓋も外しておく)
◎ 小さい方の飯には生飯(さば)をつける(施餓鬼供養のため)
◎ ご家庭で代々伝わっている献立があればそれを守る

※御霊供膳に使えない食材(不精進物)
肉・魚・卵とそれを原料にした物(ちくわ・ハムなど)
ニラ・ネギ・ニンニク・ラッキョウ・カラシ・コショウ等
ちなみに、亡くなった方のお好きだったものでこれらが含まれるものをお供えしたい時は、祭壇や仏壇とは別のところに「陰膳(かげぜん)」としてお供えになれば差支えありません。

 

仏事ミニ知識 Volume2

お彼岸やお盆にはいろいろな檀家さんを回るのですが、それぞれそのお家の雰囲気が投影されてておもしろいです。
ということで今日は個人的に「おっ」と思う仏壇のポイントをご紹介してみます。

 

[レベル1]ろうそく、線香、マッチがある

大体揃ってるんですが、どれか一つないなんてことも結構あります。
ライターがあってもガスが切れてたりとか。
ないならないで「マイ参拝セット」があるので別にいいんですが、たまにろうそくが見つからないからって直接マッチから線香に火をつける方がいます。
もし体裁を気にされるようであれば、これとりあえず人前ではしないほうがいいかもですよ。
仏教の決まり事を守るのは基本的に坊さんだけでいいと思ってる私でも思わず声に出して「ちょ、ちょっと」と言ってしまうレベルのアレなので。

 

[レベル2]手作り団子

↓こういうの。

 

手作り団子

 

パック入りのスーパーで売ってるものをあげるところが多いです。
あとでそのまま食べられますし合理的ですよね。その中でお供え専用にきちんと作ってあると「おっ」と思います。

 

[レベル3]経机に経本を置くスペースがある

字で書くと当たり前ですが、できてる方が珍しいです。
一番手前に配置されていて、一番物が置きやすい構造なので、だいたいお供えとかでふさがってます。
お供えでふさがってるのは一見問題なさそうに見えますが、”経”机ですから経本を読むための机なんですよね。
お供えは高坏に。なければ別のテーブルとか。
あと香炉(線香立て)が置いてあることも多いですが、香炉は仏壇に置くスペースがあるはずなのでそちらに。
経本を置けると両手が空きます。両手が空くと合掌してお経を上げることができます。やはり合掌したほうが気持ちの入り方も変わってきて「なんかいいな」となりますよ。
わざわざ読むのは直接文字を見ることで視覚からも意味を確認できるからです。
見なくても覚えてるお経ほど再確認の意味で読むことを意識します。
簡単そうに見えますが、お坊さん用の経本はフリガナとかないので意外と最初は難しいですよ (笑)

 

経机に経本を置くスペースがある

理趣経とか呉音ではなく漢音で発音するので特にわかりにくいですよね。

 

[レベル4]線香が立ちやすい

ここが「普通」と「ちょっと違う」の境界線かも。
線香を立てた瞬間にその家が普段どれだけ拝んでるか分かります。

 

線香が立ちやすい

 

一見綺麗に掃除されてても普段拝んでいない家の香炉は灰が固まって線香が立ちません。
あと、灰のかわりにガラスビーズみたいなものを敷き詰めてるケースもありますが、確かに最初はスッキリキレイに見えますが、少しでも線香の灰が上に落ちると急に汚く見えるので、普段拝む方はこういうものは使わないです。
合理的に見えて実はかなりマメな人向けの品ですよねコレ。

 

[レベル5]中心が揃っている

座ったとき、自分の正面に仏像、お茶・花などの器、香炉、経机、座布団まですべての中心が一直線に揃っているという。
このレベルになるともうなんかお寺で拝んでる気分になって大変居心地がいいです(お寺は必ず中心が揃えてあります)。
揃ってるようで大体なんかしら微妙にズレてるのが普通で、拝んでいる間ずっとその微妙なズレが気になってその自分のカラダを傾けてバランスを取りたくなるような、なんというかムズムズします。
こんなところですかね。

他にも位牌の位置とか花の種類とかいろいろありますが、私はそのへんは自分が荘厳するときしか気にしません。
ということで今日はお坊さん側のひとりごとを公開してみました。
お仏壇の荘厳(おかざり)の仕方や、お供え物についてお知りになりたい方は、お気軽にお尋ねくださいね。

 

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